
Disk1
うねる語る身悶える すごいです
語りますね。低い弦とかヴァイオリンのG弦でうねるところなんか、もう身悶えるようです。もう一歩いくとねちっこくなるところです。
身悶えるようなうねりとはいえ、ズブズブになるのではなくて、細部が良く聞こえます。特に低い音の粒子がよくわかります。これは単に録音だけではなく低弦に対して細心の注意を払っているからだと思われます。
それからジンマンの面白いところは、一つのパッセージが幾つかの楽器の受け渡しからなっている部分で、自分はこの括りでこのパッセージを理解している、だからこうしているんです、という感じで、パッセージのどの部分がひとかたまりなのかがわかるような演奏をするところです。もちろん、これはどの指揮者でもやっていることですが、きり方が明確なので面白いんです。あとディナーミックが一味違います。そうくるか、という意外なアクセントとディナーミックの変化があります。例えば、第3楽章の5分前後はその一つかもしれません。もちろんこのようなアクセントなどの変化は特定の場所がどうということよりも、それを取り巻く前後の準備とフォロースルーからなっているので、全体感としか言いようはないかもしれません。
この交響曲は「オーケストラのための協奏曲」と言ってもいいようなソロのパートの山脈ですが。トーンハレのソロの能力は高いです。ともかく確実です。特にホルンのソロが冴えます。
さて、指揮者がオーケストラを統率し、オーケストラは技を磨いている。このようなことはもしかすると当たり前なのかもしれませんが、でもこの録音ではオーケストラをジンマンが「引っ張って」いることは確かで、近時、妙な民主化でダメになっていく指揮者とオーケストラが多い中で、本物の総領となるべくしてなった近年稀なジンマンという指揮者がオーケストラを猛烈に牽引した結果というべき演奏です。すばらしい
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