
Disk1
意外性の楽しさ
奥村愛さんの奏でるヴァイオリンの音が大好きでずっと聞いているのですが、本作の収録作品は無知無学な私は全然しらない物ばかりでして、しかもそのタッチの軽さというか強いて悪くいうならば落ち着きがない、よく言えば軽妙。
う〜ん、どう表現していいのか困る作品(音色)です。アレンジに因するのか原曲自体がそうなのかわかりませんが正統派的な重厚なクラッシックとはまったく異なります。
私は弦楽器、殊にヴァイオリンの演奏が好きですがこれほど楽しそうな音色は初めてです。
多分多くの人が思う「クラッシックって堅苦しい、敷居が高い」「ヴァイオリンって何か主張が強くて」といった先入観が多分無くなります。
クラッシックではありませんが西村由紀江さんの奏でるピアノの音色や曲が優しくて大好きです。彼女の音楽に似た「構える必要のない」心に優しい音を沢山紡いでくれています。
奥村作品の中でも異彩を放つアルバムでしょうが、非常に”楽しい”アルバムです。
疲れた心を癒したい時などにおすすめです。
前作の不評を受けて
前回のクロスオーバーCD「マリア」は散々なものだったが、今回はCCCDでもなく、クロスオーバーでもない。ピアニストには、ガーシュウィンの編曲でも知られる江口玲を迎えている。江口とのリサイタルと平行したレコーディングだったこともあり、ヴァイオリニスト奥村愛の魅力がよく引き出されている。二枚同時リリースのうちの本作は、ジョブリン、ガーシュウィンの作品やピチカートのみで演奏される「プリンク・プレンク・プランク」超絶技巧の「フィドル・ファドル」など、遊び心があったり楽しい印象があったりする曲で構成されている。前作の汚名返上の出来だ。