
Disk1
ピアノの可能性
素晴らしい。
「ピアノ一台でオケを奏でられるのか?」という不安を吹き飛ばすどころか、
ピアノ第九ならではの素晴らしさを披露してくれた。
ピアノ一台だから当たり前なのかもしれないが、とても綺麗で聴きやすい。
だがオケ版の勢いに引けを取る訳ではない。
ピアノは大きな可能性を秘めている。そう実感した。
ピアノ版も聴いてみて下さい。違った趣ですよ。
私は1989年以来、年末になるとこのCDをかけています。
ベルリンの壁崩壊などに見られるビロード革命、特にルーマニア革命が起こった時期でした。
この歴史の転換期、第九は、人と人の繋がり・連帯・人類の歩みを賛美したものとしてその存在感を更に印象付けました。
原曲がアレだけの規模ですので、そんなのピアノで表現できるのかと思うかも知れませんが、原曲の重厚さと対抗するというよりは、その旋律の素材の良さを、ピアノを通して表現しているといった方が適切でしょう。
勿論あの重厚さはカツァリスによってすがすがしく表現されています。
交響曲とどちらがいいかと聞かれると困る処ですが、この値段です、最終章の盛り上がり方も特筆ものですので是非お薦めです。
緊迫するスケルツォ
未曾有の大曲,第9。カツァリスはオーケストラの迫力を見事にピアノで表現している。第二楽章ではティンパニが活躍する箇所を強烈にアピール、フーガの部分も劣ることない技巧で展開してくれます。4楽章は圧巻。普段我々が聞いているオーケストラで聞こえてくる旋律をピアノ一台で再現してくれる。また再び第9が好きになりました。
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