魅惑のオペラ 15 ラ ボエーム プッチーニ (小学館DVD BOOK) 通販

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魅惑のオペラ 15 ラ ボエーム プッチーニ (小学館DVD BOOK)

魅惑のオペラ 15 ラ ボエーム プッチーニ (小学館DVD BOOK)

アマゾンカスタマーレビュー

若者達のラ・ボエーム

ラ・ボエームは貧しくても、夢に溢れる若者達の姿を描く作品でありながら、歌手としての力量が必要な作品である。オペラのクラッシック音楽としての局面重視の為、しばしば、主役達は貧しいとはとても思えない、非常にふくよかで、血色の良い、また、かなり年齢のいった歌手が選ばれるのを見るが、映像で楽しむには、非常に苦しいものがある。
その点、このディスクは、歌手の力量も、ビジュアルも、きびきびした演技も安心して観る事のできる、お勧めの1枚でしょう。

私は、ロドルフォ役のニール・シコフがかなり好きである。彼の歌と演技には、非常に情緒的に訴えるものがあり、失礼ながら、ハンサムとは言いがたい彼が、何故、こんなに知名度があるのかは、彼の舞台を観ないと理解できないのではないかと思う。ロドルフォは、弱さと身勝手さを持ちながら、強引さを持ってミミにアプローチして、心を掴んでいく役どころ。中々、「これ!」というものに巡りあえないが、シコフの作ったロドルフォはそれらを兼ね備えたもの。

また、ミミ役のイレアナ・コトルバスはまずビジュアルの良さが最大評価。登場しただけで、「ああ、ミミだ!」と思わせる。もちろん、声のリリカルさも評価できる。ミミは、原作では若干計算高い女性のようだが、実は、プッチーニのラ・ボエームにも、その片鱗が現れていると思う瞬間もいくつかある。イレアナ・コトルバスのミミは、清純・可憐なだけではない、そんなミミの裏に隠れた姿も上手く統合し、まとまった人間像を見せているように思う。

マルチェッロ役のトーマス・アレンの男らしい役作りも好感度が高い。
又、若者役の4名が、大舞台のオペラの割には(?)若い為、動きがきびきびと早く、飛んだりはねたりじゃれたりしながら歌っているテンポの良さを見ると、「あ〜、やっぱり、ラ・ボエームはある程度の若い(しかも太っていない)歌手に演じて欲しい!」と思わずにいられない。

演出も、ムゼッタがワルツを歌いながらビリヤードをやったり、4幕でマルチェッロが裸婦のモデルを部屋に入れていたりの細かい部分が好き
総じて、正しい「ラ・ボエーム」の入門・お手本といったものではなかろうか。一度は見て欲しいディスクです。

オペラとしては珍しい青春群像劇

1982年の映像ですので、このシリーズとしては少し古いものかなと思いますが、やはりそれだけに良いものを選んでいると思います。
コヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロンドン)の演目ですが、俳優もすばらしい歌手をそろえています。
イレアナ・コルトバスはこれから10年後には引退してしまいますが、最盛期の歌唱でしょう。
ニール・シコフといい、アリアの聴かせどことの多い本作品にはすばらしい配役です。