ブルックナー:交響曲全集
Disk1
- 交響曲 第1番 ハ短調 (版:1866年リンツ稿 校訂:レオポルト・ノーヴァク) 第1楽章:Allegro
- 交響曲 第1番 ハ短調 (版:1866年リンツ稿 校訂:レオポルト・ノーヴァク) 第2楽章:Adagio
- 交響曲 第1番 ハ短調 (版:1866年リンツ稿 校訂:レオポルト・ノーヴァク) 第3楽章:Scherzo.Schnell
- 交響曲 第1番 ハ短調 (版:1866年リンツ稿 校訂:レオポルト・ノーヴァク) 第4楽章:Finale.Bewegt,feurig
- 交響曲 第5番 変ロ長調 (原典版) 第1楽章:Introduction.Adagio-Allegro
Disk2
- 交響曲 第5番 変ロ長調 (原典版) 第2楽章:Adagio.Sehr Langsam
- 交響曲 第5番 変ロ長調 (原典版) 第3楽章:Scherzo.Molto vivace(schnell)
- 交響曲 第5番 変ロ長調 (原典版) 第4楽章:Finale.Adagio
Disk3
- 交響曲 第3番 ニ短調 (版:1888/89年 校訂:レオポルト・ノーヴァク) 第1楽章:Mehr langsam,Misterioso
- 交響曲 第3番 ニ短調 (版:1888/89年 校訂:レオポルト・ノーヴァク) 第2楽章:Adagio,bewegt,quasi Andante
- 交響曲 第3番 ニ短調 (版:1888/89年 校訂:レオポルト・ノーヴァク) 第3楽章:Ziemlich schnell
- 交響曲 第3番 ニ短調 (版:1888/89年 校訂:レオポルト・ノーヴァク) 第4楽章:Allegro
Disk4
- 交響曲 第2番 ハ短調 (版:1877年 校訂:レオポルト・ノーヴァク) 第1楽章:Moderato
- 交響曲 第2番 ハ短調 (版:1877年 校訂:レオポルト・ノーヴァク) 第2楽章:Andante
- 交響曲 第2番 ハ短調 (版:1877年 校訂:レオポルト・ノーヴァク) 第3楽章:Scherzo.Maessig schnell
- 交響曲 第2番 ハ短調 (版:1877年 校訂:レオポルト・ノーヴァク) 第4楽章:Finale.Mehr schnell
- 交響曲 第8番 ハ短調 (版:1887年 校訂:ロベルト・ハース) 第1楽章:Allegro moderato
Disk5
- 交響曲 第8番 ハ短調 (版:1887年 校訂:ロベルト・ハース) 第2楽章:Scherzo:Allegro moderato-Trio:Langsam
- 交響曲 第8番 ハ短調 (版:1887年 校訂:ロベルト・ハース) 第3楽章:Adagio:Feierlich langsam,doch nicht schleppend
- 交響曲 第8番 ハ短調 (版:1887年 校訂:ロベルト・ハース) 第4楽章:Finale:Feierlich,nicht schnell
Disk6
- 交響曲 第4番 変ホ長調≪ロマンティック≫ (原典版:1878/80年) 第1楽章:Bewegt,nicht zu schnell
- 交響曲 第4番 変ホ長調≪ロマンティック≫ (原典版:1878/80年) 第2楽章:Andante quasi allegretto
- 交響曲 第4番 変ホ長調≪ロマンティック≫ (原典版:1878/80年) 第3楽章:Scherzo.Bewegt-Trio.Nicht zu schnell.Keinesfalls schleppen
- 交響曲 第4番 変ホ長調≪ロマンティック≫ (原典版:1878/80年) 第4楽章:Finale.Bewegt,doch nicht zu schnell
Disk7
- 交響曲 第6番 イ長調 (原典版) 第1楽章:Maestoso
- 交響曲 第6番 イ長調 (原典版) 第2楽章:Adagio.Sehr feierlich
- 交響曲 第6番 イ長調 (原典版) 第3楽章:Scherzo.Nicht schnell-Trio.Langsam
- 交響曲 第6番 イ長調 (原典版) 第4楽章:Finale.Bewegt,doch nicht zu schnell
Disk8
- 交響曲 第7番 ホ長調 (原典版) 第1楽章:Allegro moderato
- 交響曲 第7番 ホ長調 (原典版) 第2楽章:Adagio.Sehr feierlich und sehr langsam
- 交響曲 第7番 ホ長調 (原典版) 第3楽章:Scherzo.Sehr schnell
- 交響曲 第7番 ホ長調 (原典版) 第4楽章:Finale.Bewegt,doch nicht schnell
Disk9
- 交響曲 第9番 ニ短調 (原典版) 第1楽章:Feierlich,misterioso
- 交響曲 第9番 ニ短調 (原典版) 第2楽章:Scherzo.Bewegt,lebhaft
- 交響曲 第9番 ニ短調 (原典版) 第3楽章:Adagio.Langsam,feierilch
アマゾンカスタマーレビュー
このブルックナートーンに浸りたい!!
いやはや、人工美の極めつけかと思いきや、わりと自然に、というかカラヤンにしてはアンサンブルをがっちがちに極めることなく、オケに自由にさせているように感じました。「このブルックナー・トーンに浸りたい!!」って感じですよね。なによりドイツ音楽の交響空間を体現している全集なんですよね。意外にも、全曲にわたってアダージョがなかなかよかったですね。
全曲を通して聴いてみて、いちばん印象に残っているのは5番です。それから、2番、6番。8番の版の選び方がちょっと面白かったですね(くどいハース版)。
無骨で不器用な、でもドイツの音がこだまするシンフォニック・サウンドがいいですね。カラヤンのドイツ音楽の全集もの、たとえばメンデルスゾーンやブラームスと聞いてくると、たぶんこのブルックナー全集へと連なる彼の『ドイッチェ・トーン』に対する考えがわかるような気がします。理屈ではないような気がしますね〜。
それにしても、ブルックナーって、ほんと打楽器がヘタクソですね。それがまたいいんですよね。マーラーの対極ですな。どちらも好きですけど。
これは、夜のしじまに聞くのにいいブルックナーかな。もちろんお勧めです。大仰に構えなくていいんですよ、聞こえてくるままに聞けばいいんですよ。超どでかい大伽藍みたいに圧倒されたいときもあるけど、そこら辺の自然のように、聞くことを非日常にしたくない、自然に鳴ってほしいときに、このカラヤン盤がいいかなあ。これをチェンジャーに放り込んでブルックナー三昧したら面白いかなあ。実は、私は車で移動するときにいつもこれを鳴らしていました。たはは、2回連続で通しで鳴らしました。気持ちよかったなあ。そういう「ながら族」にはヨッフム盤よりもカラヤン盤の方が気持ちよかったです。
SHM効果がすばらしい。
ビクターとユニバーサルが開発した、SHM(スーバー・ハイ・マテリアル)ーCDですが、その効果が遺憾なく発揮されている音質です。透明感が増して微小音も聞きとれ、音像の定位が良くなり、各楽器の位置がはっきりと分ります。ダイナミックレンジも広くなったようで、オケが大音量を出しても歪みが感じられません。カラヤンの音楽はどちらかというとつまらないイメージがあってあまり聴きませんでしたが、SHM効果なのか、このCDに関してはブルックナーの迫力ある音楽が驚くほど良く再生されています。値段はやや高いですが、それだけの価値はあるかも知れません。
ブルックナー全集の最高峰のひとつ
≪カラヤンのブルックナー≫
1950年代、日本でいまだブームが胎動するまえだが、ブルックナーのレコードはなかなか入手できなかった。フルトヴェングラー、ワルター、クナッパーツブッシュ、コンヴィチニー、ヨッフムらが先鞭をつけたが、カラヤン/ベルリン・フィル盤の8番が1959年頃にリリースされ、名演の誉れ高しとの評価を得た。
1930年代から幅広い演目で多くのレコードを精力的に録音してきたカラヤンだが、ブルックナーの取り上げについては実は慎重な印象があった。いまでは全く考えられないことだが、「カラヤンはブルックナーが実は苦手なのでは・・」といった勝手な風説すら当時の日本ではあった。
1970年頃を境に、この「風説」が一吹される。順番は別として、4,7,9番が相次いでリリースされ、その録音がベルリンの教会で行われたことから残響がとても豊かで美しく、ブルックナーのシンフォニーに見事に適合しており、これを境にブルックナーはカラヤンのメインのレパートリーと認識されることになった。
その後、この全集がでて、カラヤンの評価は決定的となる。なお、晩年、ウイーン・フィルとの7,8番が出る。特に7番は、ブルックナーの作曲時のエピソード(ワーグナーへの葬送)に加え、死の3ヶ月前の最後の録音であったことから、カラヤン自身への「白鳥の歌」と大きな話題を呼んだ。生粋のオーストリア人カラヤンにとって、故国の大作曲家たるブルックナーは、むしろ特別な存在であったのかも知れない。
全番に一貫するカラヤンらしい明晰な解釈、流麗な音の奔流、なによりもその抜群の安定感からみて、ヨッフムとともに全集決定盤の最右翼である。
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