
歴史的名盤であると同時に、録音から70年あまりを経過した現在においてもこの演奏をに匹敵するCDは数えるほどしかない。近代フランスの3大ヴァイオリンソナタをカップリングしたこのCDは、作曲者と近しい空気を呼吸していた2人の演奏家の競演こそが成し得た、レコード史上の至宝ともいえるだろう。
ティボーはその繊細かつ洗練された感性で20世紀前半を代表するフランス人ヴァイオリニストである。一方コルトーもロマン派からフランス近代に至る数々のレパートリーを華麗な技巧で披露したピアノの巨匠。彼らの個性はここに収められている3曲を演奏するのには打ってつけであった。
いずれの楽曲もある一定の古典的様式美を土台としながらも、流麗な印象主義的要素が馥郁たるフランス風の香りを漂わせており、スケール感や技巧だけではその本質を描写しきれない。しかしこの2人のコラボレーションはいとも簡単にロマンティックで上品な味付けをしつつ、作品の魅力を本質的なところで描ききってしまうのである。(奈良与志雄)
Disk1
詳細を知った上で買うべき名盤
カザルストリオのメンバーであるティボーとコルトーのデュオアルバム。
歴史的名盤と言われるがその裏を返せば現在聞くにはちょっと辛い、
というのが素直な感想。演奏方法も現在とはかなり違うので、
初めてこれらの曲を知るために買う一枚としてはお薦めできません。
20世紀前半のモノラル録音であって全編に渡ってノイズがある。
そのためヘッドホンで聴くにはちょっと問題がある。
さらにこの時代特有のグリッサンドを多用した演奏スタイルというのも
理解した上で買うべきである。特に音質が悪いのはフォーレの子守唄。
まるで蓄音機で聴いているようだと表現すればわかりやすいと思います。
しかし、演奏は確かに興味深い。フランクの力強い演奏、
ドビュッシーの憂いを含んだ曲、フォーレの軽く華やかな音楽はなるほど
名盤として残るだけの価値はあります。現在の演奏家の源流を感じる、
演奏録音時代の資料ということを考えながら聴くのもまた楽しいものです。
なんて品のいい粋な演奏だろうか
偉大なヴァイオリニストであるジャック・ティボー。
その彼の名をとり現在のロン・ティボーコンクールがあるのはよく知られるところだ。
しかし、品のいい演奏だ。
表現する力、曲への踏み込み、曲想の捉え方のうまさ、どれをとっても非のうちどころがない。
コルトーもティボーに負けず伴奏というよりは二人の協奏といっていいほどの演奏をしている。あるときは引き立て、あるときは前に出て主張するといった演奏だ。コルトーといえばショパンコンクールの審査をしていたこともある、ショパン弾きの一面もあるが、ティボーと組んだこの演奏は生き生きとなんの屈託もない演奏をしている。
ノイズとか録音の良し悪しとかの問題を超越した次元のCDだ。
文句無しに側において置きたい。
この商品を買った人は
こんな商品も買っています
アマゾン通販はこちら