
内容紹介
![]() (画像をクリックで拡大) | 全米図書賞を受賞! 米国主要メディアが大きく報道した問題作 匿名情報、噂の類は一切なし 機密解除文書5万点 元CIA長官10人を含む諜報関係者300本以上のインタビューによって書かれた 第一級の歴史書にして衝撃の黙示録 ! 諜報機関を二十年以上にわたって取材した調査報道記者が、その誕生から今日までのCIAの姿を全て情報源を明らかにして描いた衝撃の書。 |
噂、伝聞一切なし。日本版編集者が伝える本書の「凄味」
| 1) 5万点の機密解除文書。10人の元長官を含む300人以上のインタビュー すべて実名証言で書かれた「CIAの本当の歴史」 2) CIAの秘密工作がいかに失敗を重ね、アメリカの国益を損ない、それをいかに隠蔽したかを暴露。 3) 全米で30万部のベストセラー、全米図書賞を受賞した本書(原題『Legacy of Ashes』に CIAは公式ホームページで必死の反論を掲載する事態に。 https://www.cia.gov/news-information/press-releases-statements/press-release-archive-2007/legacy-of-ashes.html 4) 日本版のために著者は2章分を書き下ろし。 「CIAによる自民党に対する秘密献金」「日米自動車交渉での経済諜報」などが明らかに。 5) 嘘をつくことで成り立つ「大義」のもと壊れていく秘密工作本部長の心。 猟銃で頭を打ち抜き、病院の窓から飛び下りる幹部たちの「心の闇」を描くにいたって本書は黙示禄的な凄味を帯びる。 『CIA秘録』 日本版担当編集 |
著者略歴
![]() | ティム・ワイナー (Tim Weiner) ニューヨーク・タイムズ記者。CIA、国防総省などのインテリジェンスを30年近くにわたってカバーしている。国防総省、CIAの秘密予算を明るみにだし、1988年 のピューリッツアー賞を受賞。本書『CIA秘録』(Legacy of Ashes; The History of the CIA)で、全米図書賞(National Book Award)を受賞した。本書は、全世界27ケ国で発行される。この日本語版のために冷戦崩壊以降の日本に対する経済諜報(第46章)など、新たに2章分を書き下ろしている。 |
ケネディ暗殺に新しい視点、どうしようもない自民党
1990年代にたまたまアメリカ出張中に飛行機の中で読んだニューヨークタイムスの記事には衝撃を受けた。しかし、日本に帰って来てその話を知り合いにしたら誰も興味が無いようだったのでがっかりした。それは今も同じだ。自民党がCIAに金をせびっていた!他の国なら大ニュースで自民党は政権を失い党は消滅していただろう。しかし、ここは日本だ。日本の最大手新聞は自民党やCIAとは切っても切れない関係にある。だから皆でこのニュースを無視することにした・・・というのが当時の理解だ。大方そんなところだろう。自民党が政権を失うまでそれから15年かかり、その間に日本経済は崩壊した。
というわけで上巻にある自民党へのCIAの資金投入はもはや驚きではない。ただ無力感がわくだけだ。
それよりもケネディ兄弟がCIA工作にコミットしていたことは知っていたが、これほどまでにとは思わなかった。ケネディ暗殺後にジョンソンが言ったという「カストロを殺そうとしていたのに逆に自分が先に殺された」という話はかなり衝撃的だ。ケネディ大統領暗殺はどちらかと言えばこれまでアメリカ国内の陰謀説が強かった。しかしソ連とキューバの関与という話は言われてみれば自然だ。ソ連はキューバ問題でケネディに顔に泥を塗られた。カストロは何度も殺されかけた。
全体的に、CIAのレベルがこれほど低かったとは本当に衝撃的な事実だ。読む価値大いにあり。
変わらないアメリカ
トルーマンはなにも知らなかったという話から始まる。
ローズベルトってどんな奴だったんだ??
「アメリカ政府に組織として世界のニュースをとどける通信社をつくりたかった。
あらゆることについて、われわれは無知だった。」
第一次大戦後のウィルソン大統領と同じか・・・。
事務所に事実と作り話を区別できる職員も分析官もいなかった。
偽情報にふりまわされる諜報機関という問題は、アメリカのインテリジェンスに常につきまとう問題といえる。
なぜそうなるのだろう?
ソ連の方がよほど現実的で、
アメリカの方がドグマチックなのかな。
オフレコ一切なし! 実名インタビュー記録と、膨大な機密解除資料が突きつける衝撃の事実
著者は30年に渡りCIAを取材、フォローしているニューヨークタイムズ記者。本書は近年機密指定解除された5万点に及ぶ文書や三百人以上の関係者への実名インタビューに基づいておりオフレコ証言一切なし。ここにCIAの衝撃的な内幕が見事に再現される。
著者によると、WW2から現在に至るまで米国にはまともな諜報組織が存在しなかった。CIAはなぜ失敗したのか。本書からはCIAが創設以来抱えてきた宿痾ともいうべき客観的情報分析能力の欠如と、政権・各省庁・CIA高官たちの織りなす政治過程がいかに事実を隠蔽し、歪曲し、捏造してきたかが見えてくる。
上巻ではトルーマン時代の第1部、アイクの時代の第2部、JFK、LBJ時代の第3部を収録。歴史的に孤立主義を貫いてきた米国は権力政治の新参者。まともな諜報組織もなく、冷戦期の米国はそれをまさしく無から創っていかなければならなかった。だが、二百年に及ぶ権力政治の伝統を蓄積する欧州やソ連の諜報機関に対峙するには、CIAはあまりにも未熟で稚拙、経験不足だった。上巻で驚かされるのは、金だけは豊富に持っているCIAが各地で手玉に取られ、敵組織に逆浸透され、偽情報に翻弄され、東欧や中国、朝鮮半島で稚拙な工作活動を繰り返し試み、その結果膨大な数の犠牲者を出していく過程である。古典的なスパイ活動の重要性を軽視し、客観的な情報分析能力を育むことなく徒に秘密工作活動を各地で展開し、現地特有の事情を考慮することなく無為に米国の論理を金のばらまきと武器援助で押しつけていくその構図は、CIAのみならず今までの米国外交全体の失敗にもつながる問題だろう。
CIAの戦士たちを偲ぶ
一般的に秘匿期間40年と言われるCIAドキュメント
の開示で1945から1960年代の出来事がつまびらかに
なってきた。歴史の裏でこんなことがあったのだという
CIA発足から現代にいたる驚異のドキュメンタリー。
キューバ危機の話などほんとに危なっかしくて手に汗をにぎる。
CIA秘密工作部門が冷戦の悲劇の戦士だったことに思いを
馳せる。
テネットはセオドア・ルーズベルトを引用した。
「重要なのは、採点をする批評家でもなく、また勇者が転ぶのを
指さすものでもない。またこうしたらもっとうまくできたのにと、
実際に行動を起こしたものをあげつらう輩でもない。
賞賛を受けるべきは、闘技場で実際に戦い、その顔をほこりと汗と
血で汚したものである。」
また
「ここにはどの政府にもあり得るもっとも特異なタイプの活動の一つ
がある。それを運用するには、おそらく奇妙なたぐいの才能を必要とする。」
とアイゼンハワー大統領が五十年前に言った。
これまでに十九人が長官を務めていた。アイゼンハワーが設けた高い基準を
満たした者は一人としていなかった。
いま「テロとの戦争」に正規軍が投入されているが、本来であればCIAの
ような組織が対応すべきなのだろう。相手は国家ではないのだから。
思ったほどではなかった…
上巻・下巻合わせの印象なのだけれど、
この本のテーマは、確かにCIAの「無能ぶり」を暴露する為のものであるのは解るのだが、その題材となるべく事件が余りにも種類が多すぎて良く分からなかった。
キューバ危機やケネディ暗殺、同時多発テロ(911)等の主要事件に絞って話を進めて方が良かったのではないかと思う。
実名を取り上げるのもすごい事とは思うものの、登場人物が多すぎて、結局誰が誰なのか分からなかったしねぇ…(汗)
まぁ、日本の岸さんの一件は驚かされました。
あと、この本(他の本にもたまに見かけられるのだけれど)
日本語の禁止文字(と、言うのかな?)の処理がまるでなっていませんね。
例えば、
」。
がとても多かった。
日本語の場合、「」や()の後には、なにも書き加えないのが正解です。
大出版社でありながら、そう言った所がなっていないのは…???
と、言う事で、評価は星2つ! 以上です。
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